▼アメリカンウイスキー バーボン | vishuに酔いしれ!

▼アメリカンウイスキー バーボン

■お待たせしました。バーボンです。

むかし、むかしの話。
「やっぱバーボンっしょ!ウイスキーはまずい。」
彼はフォアローゼスをソーダ割りで飲み、俺はモルツを飲んでいた。
つぼ八、大都会、天狗などの大衆居酒屋が流行っていた時代。
「基本ウイスキー嫌いです。でもバーボンだけは別物です。」
そんな意味で受け取っていたが、違っていた。

そう、彼はバーボンがウイスキーと言うことを知らなかった。
ブランデーとウイスキーが違うように、バーボンも蒸留酒という
レイヤーの一番上にあるものだと思っていたのだった。

今の世の中、あらゆる「物」があらゆる場所であふれかえっている。
ターキーが5種類も6種類もあるの知ってた?
1000円以下で買えるバーボンは昔からあったっけ?
幸せです。飲み切れないほどのアイテム、増え続ける
ラインナップ。信濃屋や河内屋の品揃えは圧巻です。
でも、それで困る人もいるわけで。
情報が多ければ多いほど、選択肢が増えれば増えるほど、
「???」。いくら嗜好の多様化が進んだとはいえ、
はっきり言って5000円も6000円もするような酒はそう簡単
には買えません(少なくとも俺は悩むな)。

今この記事を読んでいるあなたが、そんなに酒を好きな方で
なかったとしても。「こだわりなんて、しゃらくせいやい!」と
思っている方でも、実は酒の歴史があったり、いろいろな楽し
み方があったりする事に興味を持ってもらえたりすると嬉しいかな。


■で、本題です。

<バーボン、その名の由来>
バーボン。アルファベットで「bourbon」。
ブルボン、と読めますよね?この語源は、フランスの
ブルボン王朝に由来している。時は18世紀、植民地問題で
対立していたフランスとイギリス。この過程でアメリカは
独立を要求し、フランスはアメリカを支援。イギリスと戦った。
結果、ご存知の通りアメリカは自由を獲得。フランスの支援に
深い感謝の意味を込め、ルイ王朝の家名である「ブルボン」を
ケンタッキーの地名に残し、バーボン郡という名前を刻んだ。
そしてその地で生産が始まった、現在最も知名度のある
ウイスキーの一つである「バーボンウイスキー」の歴史が
幕を開けるのである。

<製法>
正式には「ストレートバーボンウイスキー」。
この酒は、アメリカ連邦アルコール法で以下の様に規定されている。
この規定を満たすもののみが「バーボン」の名を冠することができるのである。

・原料:トウモロコシ50%以上、80%以下
・蒸留時のアルコール度数:160プルーフ(80度)以下
・熟成時のアルコール度数:125プルーフ(62.5度)以下
・熟成樽:内側を焦がしたホワイトオークの新樽
・熟成年度:最低2年以上
・販売時のアルコール度数:80プルーフ(40度)以上

<参考>
1 バーボンの生産はバーボン郡以外でも認められている。
  ※ワインの場合は、地域は勿論、畑まで指定されていたりする
2 ボトルド・イン・ボンド法(法律)
  ※税制の関係で、業者により度数50度、熟成4年以上というこの
   法律に準じて出荷・販売している場合もある
   (オールドフォレスター・ボンデッドなど)
3 サワーマッシュ法(製法)
  ※雑菌を繁殖を抑えたり、特殊な発酵方法を方法を用いる事で
   均一な味のバランスがとれる。一般的に低い度数で蒸留する
   為、副成分もおおく、ふくいくとした味わいがでる。
   (この製法の違い、俺には味としてはわからない)